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急速に普及進む携帯電話=ブラジル内でも1・85億台
ニッケイ新聞 2010年7月6日付け
30年前は数千台の利用だったが、今は世界で50億台が利用されている携帯電話。1日150万台、年5億4800万台という脅威的な速度で広がった通信手段は携帯電話のみだ。
4日付エスタード紙によると、コンピューターは32年間で19億台、テレビは63年で18億台が普及。インターネットも18億人が利用するまでに20年を要した。
これに対し、国内で利用される携帯電話の数が人口を超える国は30カ国。1990年から普及し始めたブラジルも、11月までには携帯電話普及率が人口比100%を超える見込みだ。
ブラジルの携帯電話利用台数1億8500万は世界5位。1位は中国の7億7700万台で、以下、インド5億8400万台、米国2億9300万台、ロシア2億1200万台と続く。
1996年の民営化と共に9カ月で100万台増加の世界記録を達成するほど急速に利用が拡大。現在はインターネット接続も可能で大量の情報交換が出来る第3世代型機器も普及しつつあるブラジルだが、今後の課題はオペレーターの業務改善で、税負担の軽減や国家通信監督庁の監査機能の充実も待たれている。