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本派本願寺=南米教団開教60周年=聖市=5百人で盛大に祝う=松峯総長「大改革の時期」

ニッケイ新聞 2010年7月7日付け

 浄土真宗本派本願寺南米教団(松峯慈晄総長)は4日、聖市の伯国別院本堂で南米教団開教60周年記念慶讃法要と記念式典を盛大に開催し、約500人の門信徒らが集まった。第二次世界大戦終了まで公認されずに苦労、困難を伴った南米での仏教布教活動だが、今では1万5千人の門信徒が信仰するほどに発展した。木多喜八郎文協会長や援協の菊地義治副会長、県連代表の木原好規・和歌山県人会長、神谷牛太郎市議らも出席した。

 午前にはしめやかに記念慶讃法要が執り行われ、読経の後に本願寺国際センターから出席した桐林三巳(きりばやしさんみ)国際部部長の記念法話が行われた。
 記念式典の中で、松峯総長は「一人でも多くの人にお念仏を聞き幸せに出会ってほしいというのが同院建立のきっかけ。60周年を機会に今後さらに力を合わせ、発展していくことを願いたい」とあいさつ。
 桐林国際部部長は「開教使一人ずつに感謝を申し上げたい。仏様に喜びの人生を生きさせてもらっていることを伝えていく重要性を確認しよう」と活気付けた。
 同教団の発展に尽力してきた開教使7人と伯国全土にある38カ所の門信徒220人に対して感謝状が贈られ、ピエダーデ仏教会の西村定栄さんが代表で謝辞を述べた。
 午後の記念祝賀会では、婦人会のコーラス発表やロンドリーナから訪れた中川芳月さんによる浪曲の口演が行われ、会場が華やいだ。
 30年前に伯国別院で開教使を務め、現在は静岡県で長照寺を開く本持愚山住職も出席。同院のボーイスカウト指導に力を入れていたそうで「子供たちに教えを説く手段として発展している」と現在の様子に目を細める。当時20人足らずだったメンバーも今では110人に増えている。
 南米教団は南米全体で約1万5千人の門信徒を有し、寺院33カ所、仏教会約20カ所で活動する。昨年初めて南米開教審議会が設けられ、開教使、門信徒らが意見を交換し合う場となった。
 「今は大改革の時期である」と力を強める松峯総長は、「門信徒の皆さんの意見を取り入れ、開教使だけでなく門信徒にも積極的に参加してもらえる活動にしていきたい」と展望を語った。
 同教団では、現地出身の開教使もほぼ半数に達し、非日系の開教使も活躍している。

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