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東西南北

ニッケイ新聞 2010年10月15日付け

 ブラジルでも少子高齢化が進み、年金受給開始年齢引上げの必要あり―。1992年に7・9%だった60歳以上の人の割合が2009年には11・4%に拡大した事などを背景にした声だ。日本には高齢者雇用促進法なるものもあるが、現在のブラジルでも、家長が高齢者か成人した子供が同居中の家庭620万戸では高齢者が家計の54・8%を支えており、子供や親戚の家に身を寄せている高齢者190万人も家計の23・1%を負担しているという。ブラジルの人口は2030年の2億680万人をピークに減少し始めるというが、退職=社会的な繋がりの断絶という状況は避けたいもの。
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 15日続いた銀行員ストは、13日提示の7・5%の調整合意で終了。マラニョン州ではスト継続を決め、州により民間と伯銀や連邦貯蓄銀とで合意内容の差があるというから、あくまでも大半の合意だが、サンパウロ市のスト参加者は13万人の数字には、改めて経済の中心地の感を強くした。7・5%調整は月収5250レアルまでの人で、それ以上の人はインフレと同じ4・29%調整とか。
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 17日から夏時間が始まる。16日から17日に時計を1時間進める必要があるのは、サンパウロ州や南大河、パラナ、サンタカタリーナ、リオ、エスピリトサント、ミナス、ゴイアス、マット・グロッソ、南マット・グロッソの各州と連邦直轄区。

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