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CIATE=デカセギ25周年フォーラム=厚労省、伯外務省からも講演に=5、6日

ニッケイ新聞 2010年11月2日付け

 国外就労者情報援護センター(CIATE、二宮正人理事長)は国際フォーラム「日系ブラジル人日本就労25周年記念」を5、6両日、リベルダーデ区のニッケイ・パレスホテル(R.Galvao Bueno,425)で開催する。デカセギの諸問題、取組み等の講演が主な内容で、入場は無料。「在日ブラジル人及びCIATEの歩み 写真展」もあわせて開催される。
 両日とも一般公開され、5日は午後5時からの開会式後、伯外務省領事在外ブラジル人担当局のアマラル・ソウザ次官補、カルロス・ルッピブラジル労働雇用大臣(交渉中)、カルロス・エドゥアルド・ガバスブラジル社会保障大臣(交渉中)などが伯政府側の支援、伯日年金協定締結について講演する予定。
 6日は午前9時半から零細企業支援サービス(SEBRAE)代表者が「帰国ブラジル人の起業」について報告、デカセギの専門家エリカ・トングーサンパウロ州視学官が「在日ブラジル人学校における教育」について講演する。
 日本からは厚生労働省職業安定局外国人雇用対策課の野口尚課長が「最近の日本の雇用情勢及び日本政府の取組み(仮題)」、在日ブラジル人支援団体Disque Saude代表者が、在日ブラジル人の健康相談活動について報告。日語習得の重要性、公立学校でのブラジル人子女の教育問題についての講演もある。
 精神科医ロベルト・シンヤシキ氏が就労希望者の自己啓発を促す。
 二宮理事長は「行き詰まる日本経済の中で依然として25万人のブラジル人が日本に滞在し、なお就労希望者がいる。無計画、準備不足が元で苦労する人が多い。下調べ、日本語習得の重要性に気づいてもらいたい。多角的にデカセギ問題を考察する。ぜひ多くの来場を」と呼びかけた。

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