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岩手県人会=黄川田衆議を会員が歓迎=親近感溢れる人柄が人気

ニッケイ新聞 2011年1月5日付け

 ブラジル岩手県人会(千田曠暁会長)は3日夜、同県人会館で岩手県陸前高田市出身の黄川田徹衆議(57)の歓迎会を開催した。黄川田衆議は集まった40人の会員らに「おばんでございます!」と元気な声であいさつ、会員一人ひとりと言葉を交わした。
 千田会長が「会員一同で歓迎します」と述べ、菊地義治名誉会長が乾杯の音頭を取った。「こんなに集まっていただいて嬉しい。皆さんのブラジルでの活躍を見に、エネルギーをもらいに来ました」と話す黄川田衆議は会員の間に入っていき、自ら会員たちにお酒を振舞う姿も。黄川田衆議が「一月一日」などの歌を口笛で吹くと、会員によって合唱が起こった。
 黄川田衆議と楽しそうに話していたのは、わざわざボツカツから訪れた90歳の小原あやさん(遠野市)。「私のブラジルの母です!」と黄川田衆議に労いの言葉を掛けられ、「とてもさばけた人。雨が降る中、遠くから出て来て良かった」と満面の笑顔だ。
 2001年度の岩手県研修生で現在ブラジル銀行で働く非日系のサムエル・カルドーゾ・デ・オリベイラ・ソウザさん(35)は、「日本に行き、本当に多くの事を学んだ。黄川田衆議に岩手県民への感謝を伝えた」と話していた。歓迎会は岩手の景色を謳う「北国の春」を千田会長はじめ全員の合唱で閉会、黄川田衆議は「リオ・オリンピックは選手となって来伯します」と笑いを誘い、拍手で送り出された。

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