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リオ大水害=「ブラジル社会に世話になってる」=救援物資持ち寄ろう!

ニッケイ新聞 2011年1月21日付け

 「リオの支援物資、どこに送ればいいか分からない」。リオ州に長く住んだ吉本洋右さん(76、サンパウロ市在住)は今回の大水害に心を痛め、急いでスーパーで支援物資を購入したが、どこに送っていいか分からず最寄りの教会に届けた。19日来社し、「日系団体で集めているとの情報をもっと早く知っていればそこに届けた。僕以外にも救援物資をどこに届けて良いか分からない人が一杯いるのでは」と語った。
 吉本さんは「僕らはブラジル社会の世話になっている。その中に日系社会もある。それでリオの災害を知らぬ存ぜぬではいけない」と強調し、「100万の日系人が1人石鹸1つ持って行けば100万個になる。支援を通じて日系社会は結束し、ブラジル社会での地位を上げることにもなる」と語気を強めた。
 一方、援協、県連、文協のコロニア御三家が19日から21日までの期間に救援物資の受付けを行っている。援協福祉センターに問い合わせたところ、担当者が「まだあまり集まっていない」と声を落とす状況だ。
 福祉センターでは20日午後現在、即席麺60個、米7キロ、塩7キロ、砂糖10キロ、粉ミルク9缶、マカホン6パック、パネトーネ28、おしめ96枚、洗剤33個などの他、牛乳、絆創膏、歯ブラシ、かみそり等が少々だという。加えて日伯友好病院に届けられた分もある。問い合わせは援協事務所(11・3274・6484)まで。
 県連では20日の代表者会議で、2千レアル分の物資を購入して、援協に届ける決議をしている。大志万学院でも教師や職員が救援物資を持ち寄り、援協に届ける予定になっている。
 その他の日系団体では、サウーデ文協(11・5058・6958、サチコさん)などが独自に受付けを行っている。会員らを通じて地域住民へ衣料品、腐らない食品、粉ミルクなどの寄付けを呼びかけている。来週末には現地に届ける予定だという。

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