ホーム | 日系社会ニュース | 餅搗き忘年会に50人=新機軸に期待する力行会

餅搗き忘年会に50人=新機軸に期待する力行会

ニッケイ新聞 2011年1月25日付け

 ブラジル力行会(岡崎裕三会長)の恒例の餅つきが先月30日午前、サンパウロ市の同会館で行われ、午後からは忘年会となった。約50人も集まって部屋が一杯になり、熱気溢れる一日となった。
 12〜13年前から毎年餅つきをしているが、口コミで注文が増え、今年は90キロもの餅米を搗いた。男性陣が交代でペッタンペッタンと杵音を立てる中、モジ在住の菊池かつえさん(76、岩手)は「3〜4年続けて楽しみにきています」と言いながら餅を手馴れた様子で丸めた。ピニェイロス在住の飯塚初枝(67、バストス生まれ二世)も「みんなと話をしながら楽しいですよ」と手を休めずに答えた。
 数年前までイタカケセツーバでジャバリ(猪)の飼育をしていた沖野清人さん(74、山形)は、「うちは親子二代で力行会。でも戦前の方はめっきり減りましたね」とあたりを見回しながらつぶやいた。
 59年に渡伯した古賀捷則さん(70、福岡)は「県人会のいざこざとかが嫌でずっとコロニアから遠ざかっていたが、この年になってようやく出ても良いかなと思いやってきました」と笑った。
 07年に90周年を祝ったブラジル力行会を通して戦前1200人、戦後600人弱、計1800人が移住した。戦後は林壽雄さんが20年、永田久さんが16年も会長を任じ、昨年から岡崎さんに代わった。
 今年から新機軸としてフェイジョアーダ会を年3回やる。第1回は2月13日。そのほか大豆料理講習会などの新イベントも予定されている。

image_print