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押し花アート=巽さんが『創造展』で入賞=ブラジルの豊かな緑、生物を表現

ニッケイ新聞 2011年2月1日付け

 サンパウロ市で押し花教室『押し花アート』を開講する巽ミリアンさんの作品が、2010年11月日本で開催されたコンテスト「創造展」(作品総数1356点)で、見事入賞した。
 入賞作品は藍色の水面に白と赤の蓮の花が咲き、遠く広がる空には色取り取りの鳥が舞うデザイン。隅では愛嬌あるワニがひょいと頭を出して、羽を休める小鳥を狙っている。自然溢れる風景だ。
 巽さんの入賞は09に続き2年連続2回目。昨年12月22日から4日間、他の入選作品と共に日本橋三越本店ギャラリー(東京)で展示された。
 押し花絵画「創造展」実行委員会主催、社団法人家の光協会、財団法人日本手芸普及委員会、世界押花芸術協会の後援で行われ、第7回目の開催となった同コンテスト。作品は日本、ブラジル他、ハンガリー、韓国、ロシア、台湾、ウクライナ、アメリカから寄せられた。
 今回、巽さんはブラジルの緑、多様な生物を表現した。緑の色調が全面に押し出されたその作品の主役は、作品名に付けられた「ヴィクトリア・アマゾニカ」。アマゾン川原産の丸い大きな浮葉を広げるオオオニバスだ。セアザや農場に足を運んで集めた20種類の植物で、2カ月を掛けて製作したという。
 巽さんは、「2年連続の入賞は満足感がある。生徒たちの励みになり、日本の大会へも参加していけるようになれば」と喜びを語った。

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