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東西南北

ニッケイ新聞 2011年2月16日付け

 コリンチアンスのロナウド引退の知らせは世界中を駆け巡ったが、彼を引退に追い込んだ甲状腺機能低下症は、免疫能力の低下や眠気、疲労感などを引起こし、治療が遅れれば、心臓機能低下や心筋梗塞も引起こす深刻な病気だ。ロナウドの場合、治療薬に薬物使用と見なされる成分が入っているため4年間放置していたといい、体重増加以外の結果も案じられる。人口の6%が罹るといわれるが、女性の罹患率が圧倒的に高く、男性は患者10人に1人。引退して練習もしなくなったら余計に太ると心配する友人やファンもいるが…。
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 13日に大サンパウロ市圏ヴァルジェン・グランデ・パウリスタで遺体が発見された、25歳のヴァネッサ・デ・ヴァスコンセロス・ドゥットラさん殺害事件を捜査中のサンターナ・デ・パラナイバ警察が、犯人は被害者と顔見知りの可能性ありと発表した。12日朝、バルエリ市の婚約者宅を出、友人達と落ち合うはずだったヴェネッサさんが約束の場所に現れず、行方を探していたものだが、失踪前に運転していたはずの婚約者の車は運転席が半分焼けた状態で発見されていた。カバンや携帯電話などの所持品は紛失し、車内で暴行されたと見られる血痕も発見されたが、遺体発見現場が車の放置場所から離れており、物取りを目的とした犯行の線は薄いと見た警察が、関係者からの事情聴取を重ねている。

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