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四半世紀祝う「蜂鳥」=3月12日に記念祝賀会=故富重かずま氏の思い継ぎ

ニッケイ新聞 2011年2月23日付け

 俳句誌「蜂鳥」(富重久子代表)は創刊25周年、300号を記念して、3月12日午前10時から文協ビル展示室(R. Sao Joaquim, 381)で祝賀会を開く。富重代表はじめ誌友の皆さんが案内に来社し、ゆかりの人に広く参加を呼びかけた。

 「蜂鳥」は故富重かずま氏(山口県、2005年に85歳で死去)を中心に86年に創刊。かずま氏の死後は夫人の久子さん(82、広島)が受継いで休むことなく発行を続け、今年2月号で300号の節目を迎えた。今月中に25周年記念の合同句集を発行する予定だ。
 かずま氏は日伯毎日新聞、ニッケイ新聞の俳壇選者を務め、現在は久子さんがニッケイ俳壇の選者を務める。
 創刊当初の誌友は約200人。うち9人が現在も関わっているという。ともに来社した池田童夢さん(87、山梨)も創刊からの誌友の一人だ。「20歳から俳句を始め、かずまさんのおかげで俳句に開眼し、いろいろ経験させていただいた。蜂鳥に世話になって幸せです」と話す。
 現在の誌友は約100人。富重代表は「たいへんでしたけど、周りの皆さんに励まされてやってこられました。チームワークの良さが蜂鳥の良いところ」と喜ぶ。
 ブラジル生まれの二世、若い世代の人も新たに入っているそうだ。後継者育成を見すえ、富重さんは「25周年が終わったらいろいろやっていきたい」と語り、「誌友や昔からの愛好者、俳句関係以外の方にも大勢来ていただきたい」と祝賀会への参加を呼びかけた。
     ◎
 祝賀会は午前9時から受付、10時開会。昼食、茶菓子、飲み物込みで会費35レアル。午後2時ごろ終了の予定。
 当日は祝賀会のみで句会はないが、事前投句が披講士により発表される。現在投句を呼びかけている。
 兼題は「歓喜樹」「秋晴れ」で、当季雑詠を含め3句。祝賀の俳句は「蜂鳥記念号」および新聞紙上で発表される。
 祝賀会、投句に関する問い合わせは次の連絡先まで。電話=11・3064・9426(富重)、2362・2903(広田)、2506・0541(池田)、3768・4576(串間)。

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