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トメアスー農協=給料10万レを奪われる=金庫丸ごと持ち去る

ニッケイ新聞 2011年4月2日付け

 1日未明、パラー州のトメアスー農業協同組合(CAMTA、坂口フランシスコ理事長)のジュース工場に強盗が入り、同日に支払いを予定していた職員125人分の給料約10万レアルが入った金庫を持ち去られたことがニッケイ新聞の取材で分かった。
 31日午後11時ごろ、従業員の自宅に2人組が訪れ、従業員とその妻を連れて工場に向かったがまだ稼動中だったため、車のなかで待っていた。
 長時間止まっている車を不自然に思って出てきた門番を脅し、工場内に侵入した。
 事務室にある金庫を開けるよう命令されたが、誰も鍵を持っていなかったため、こじ開けようとしたが無理と判断したのか、200キロの金庫ごと持ち去った。従業員の話では、強盗は少なくとも5人組だったという。
 同組合の佐伯イヴァン専務によれば、「治安の悪化を受け、数カ月前から給料を銀行振り込みにすることにし、口座を持っていない職員に開設を指示していた。現金で給料を渡す最後の日というのをみなが知っていた」と話す。
 同工場は7年ほど前も強盗に入られている。

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