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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2011年4月29日付け

 「一世最後のご奉仕」などという言葉をよく聞く。例えば県人会の周年行事などで、次世代にバトンタッチという意味合いで使う。つまり世代世代に役割があるという考え方だ。しかしそうともいえないと御三家をみて思う▼このたび援護協会の会長に戦後移民の菊地義治さんが就任した。援協は日系社会最大の団体であり病院経営もしている。ブラジル政府に対する政治力など、一世が不得意とする分野の能力が問われるだけに、運営の中心は二、三世になっていくと多くの人が思っていたに違いない▼菊地さんにぶつけると、「その考え方を改める時期ではないか」と返された。「世代も日系、非日系も関係なく、要は組織に対する思い」と話し、コチア、南銀の轍を踏まないとの一世の矜持も滲ませる。目を県連に転じれば、こちらの新会長、園田昭憲氏も同じく戦後移民▼「日本語が不得手」と話す与儀昭雄前会長をサポートし、共に訪日もした。お互い立て合いながら、逆の世代交代となった。文協会長選挙に出馬する二世の小川彰夫候補の脇を固めるのは、戦後移民が多い。いずれのパターンも個人のリーダーシップというよりは組織での協同だ▼本紙のOBが「03年の戦後移住50周年が戦後移民の活躍の始まりだったことに気づいた」と話していた。戦後移住者はコロニア団体に参加しない個人主義という戦後移民小市民論でコラムを書いていたことを振り返り、「よくレクラマソンがなかったものだ」と頭を掻いていた。新聞も一世VS二世の構図を描きがちだが、一連の動きを見ると、コロニアは〃世代同化〃の時代を迎えているのかも知れない。(剛)

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