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ブラジルを知る会=震災支援古本市を開催=約1万レアルを送金済み

ニッケイ新聞 2011年5月7日付け

 ブラジルを知る会(清水裕美代表)主催『がんばれ日本ブックフェア』が1日、ヴィラ・マリアーナ区の三和学院(前川忠寛代表)で開かれた。
 収益は、本の売上額と募金された義捐金を合わせ、1万841レアル。すでに在聖総領事館の特別口座を通じて4日、日本赤十字社へ送金されている。
 開始時間の午前9時から多くの人々が来場、15分後には入場制限が行われるほどの盛況ぶりを見せた。
 約6千冊の書籍、雑誌を値段は1〜15レアルで販売、中には無料のものも。日本語だけではなく、ポルトガル語のものもあり非日系人からの本の提供もあったという。
 来場者らは真剣な表情で本を選び、入り口で渡された袋に何十冊も入れる人も多く見られた。
 会場の壁には、震災に関する日本の新聞記事が貼られ、会計のレジ横には義捐金の募金箱も置かれた。同会メンバーほか、会場を提供した三和学院の前川代表もボランティアとして参加した。
 清水代表は、「被災者の方、本を買ってくれる方、我々の三者にメリットがある。被災者の方と思いを同じくすることはできないが、少しでも被災者の力になれば」と嬉しそうな表情を見せた。
 50冊以上購入したというマウアー市在住の老夫婦は、「朝7時に出てきました。新しくて良い状態のものが多く嬉しい。運びきれないので、孫にも来てもらった」と満足気に語っていた。

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