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ブラジル天理教=厳かにおつとめ、晴れやかに祭典=伝道庁創立60周年祝う=中山真柱夫妻迎え盛大に=全伯から約6千人が参集

ニッケイ新聞 2011年6月18日付け

 天理教ブラジル伝道庁(村田雄治庁長)は『ブラジル伝道庁創立60周年記念祭』『喜びの集い』を12日、サンパウロ州バウルー市の同庁、レカント天理で開催した。日本から中山善司真柱、はるえ夫人を迎え、全伯から約6150人(主催者発表)の信者が集まり盛大に祝われた。中山真柱は挨拶で歴史を振り返り、「さらに道が伸び広がり、発展するように」とブラジル布教の明るい将来を祈った。

 神殿で創立60周年記念祭祭典が午前9時より執行された。
 真柱の手に合わせて親神様、教祖(おやさま)、祖霊様を参拝者全員で参拝した後、祭主である村田雄治庁長が親神様へ祭文を奏上。その後、真柱が参拝し一同にお言葉を述べた。
 続いて、伝道庁主事、主事夫人、全伯86カ所の教会長、教会長夫人で構成されるおつとめ奉仕者によって座りづとめ並びに十二下りておどりが厳かな中にも陽気に勇んでつとめられた。
 ておどりの後、村田庁長が真柱に御礼の言葉を述べ、参拝者一同に向けて、「世界助けの道はまだ緒についたばかり。気持ちを引き締めよう」ポルトガル語、日語両語で挨拶。
 最後に真柱の手に合わせて全員で、御礼の参拝をした。
 神殿に入りきらなかった信者らは、同庁内各所に設置されたモニターを通して儀式を熱心に見守っていた。

レカント天理で「喜びの集い」

 午後から会場を同市内のレカント天理に移した『よろこびの集い』に真柱夫妻が到着すると、少年会員の鼓笛隊約200人の華やか演奏と信者らの拍手が迎えた。
 少年会員代表の2人が「私達の父母が築いてきたこれまでの60年をともに祝えることに感謝します。ブラジルの自然のように広く大きい心を持った立派なようぼくになります」と歓迎の挨拶。
 中山真柱は、「伝道庁創立60周年を共に祝える事を嬉しく思います。これからも勉強、スポーツ、少年会活動に励んでください」と笑顔で少年、少女らに励ましの言葉を送った。
 また、来賓のロドリーゴ・アゴスチニョ同市市長による祝辞が述べられ、真柱夫妻に子供たちから花束が贈呈された。
 その後、鼓笛隊による「みんな兄弟親里へ」、「創立60周年の歌」が披露されると、中山真柱夫妻は感慨深く会場を眺め、共に歌っていた。
 最後に村田庁長の音頭で信者全員による万歳三唱が行われた。祝砲とともに色鮮やかな風船が青空へと上り、会場は喜びで一体となった。
 式典終了後は午後1時からアトラクションが始まり、吹奏楽団の演奏や日本舞踊、など様々な催しが行われた。
 女子青年会員のダンス「ビューティフルスマイル〜いつも笑顔で〜」では、はるえ婦人も飛び入りで参加、和やかな交流も見られた。
 会場では、串焼き、天ぷら、ヤキソバ、婦人会手作りの手芸品など20の出店が並んだ。幅広い年代の来場者が芝生の広場を埋め、終始、笑顔と熱気に包まれていた。

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