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信者からの喜びの声

ニッケイ新聞 2011年6月18日付け

布教への思い強まった=塩田光さん(25、奈良)

 「どうしても出席したかった」—。2年前に日本の生駒大教会からの出向で来伯。サンパウロ市ペーニャ教会の日本語学校で教師を務めた。任期は5月だったが、今回の式典のため帰日を遅らせた。
 「言葉の違う国で布教する難しさを経験した。伝道庁創立60年が持つ重みを一層感じる」。帰国後、布教活動を続ける決意が固まったという。
 「真柱様の言葉を聞きに、南米全土からこんなに大勢の信者が集まった。本当にすばらしいことです」と会場を見渡し、喜びを語った。

家族総出で喜びの日に=堺和成(76、二世)、桂子さん(72、同)夫妻

 信者になって10年。サンパウロ州オザスコ市モンチケメル教会から家族6人で参加した。
 96年に天理教の信者だった友人と共に日本を旅行した際に、おさづけを受けたことから興味を持った。01年に修養科を終了、ようぼくに。
 「毎月訪れる伝道庁を家族に一度見せたかった」と桂子さん。
 孫のヴィニシオ君(7、四世)はレカント天理でのアトラクションに興味津々だ。娘婿のジャルデリオさん(37)も家族の団欒にと参加した。
 「天理教は家族楽しく集まれる場所。心から祝いたい」と沸く会場で和成さんは穏やかに語った。

空木スエさん(86、長崎)

 サンパウロ州マリリア教会から参加した。伝道庁創立以来の信者。
 29年に両親と兄弟4人の7人で農業移民として来伯、母親は布教を目的とした「天理家族移民」。
 ノロエステ線カフェランジャで農業に従事した後、南海大教会が送り出した集団移住10家族が暮していたチエテ移住地に嫁ぎ、大竹忠次郎初代庁長と出会ったという。
 「バウルーが草林の頃からひのきしんしてきた。戦中投獄された大竹初代庁長も喜んでいるはず。大勢の人々と祝え、ありがたい」と笑顔をみせていた。

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