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東西南北

ニッケイ新聞 2011年7月14日付け

 13日朝、ペルナンブコ州レシフェで、離陸直後の双発機が強制着陸に失敗し、墜落炎上する事故が発生した。6時51分に離陸した直後、強制着陸を試みると管制塔に連絡した双発機は、住宅地や病院を回避し、ボア・ヴィアージェン海岸に近いベイラ・マル大通り脇の空き地に墜落。7時には消防も現場に駆けつけたが、燃料満載の機は乗員乗客16人を乗せたまま爆発、炎上しており、消防車9台が50分かけて鎮火した後に確認した遺体は全て炭化していた。高層ビルの谷間にあり、先週迄サーカスがかかっていた空き地でくすぶる残骸を前に、消防隊長は大惨事を回避した操縦士を褒め称えた。
     ◎
 サンパウロ市民が犬猫用の餌購入に費やす金はフェイジョン購入費以上と13日付エスタード紙。持ち家希望者増加や家屋購入のための融資簡便化を反映し、家計に占める家賃の比重が低下した一方、新車購入費はここ10年で3倍との数字は、サンパウロ市の車両登録数が700万台を超え、新車販売も新記録更新などといった情報を裏付ける。ブラジル人の食の基本とされたフェイジョンの比重は0・39%で、犬猫用の餌の比重は0・55%という数字は、少子高齢化で一人暮らしや核家族が増え、余暇や娯楽に目を向ける余裕がある人も出てきた証拠かなと思うが、食生活の変化が肥満や成人病増加に繋がる可能性を考えると背筋が寒い…。

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