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Roland社 カラオケ世界大会予選=知花、三沢の2氏が優勝=『VIMA—JM5』の紹介兼ね

ニッケイ新聞 2011年8月12日付け

 来月アイルランドで開かれる『カラオケ世界大会(KWC)』の出場権をめぐり、6日にリベルダーデの客家会館で行なわれたブラジル予選で10人が自慢ののどを競った。選手の家族やカラオケファンを始め、約300人の観客が訪れた。
 KWCの実行国はフィンランド。大会は、当地で毎年予選を行なう権利を購入した有名電子楽器ブランド『Roland』(白畑タカオ社長)が主催し、伴奏には同社の新カラオケマシーン『VIMA—JM5』が使用された。
 宮崎ファビオ、田中英雄、小沢ユカさんら歌い手たちが順にステージに立ち、振り付けや表情も個性豊かに熱唱した。観客は口ずさんだり足でリズムを取ったり、また子どもに聞かせたりと歌声を楽しんだ。
 世界大会のため歌は英語曲のみ。カラオケを初めて10数年という選手も多かったが、「普段は日本語の曲が主」と、今大会は新たな挑戦となったようだ。
 審査員席には白畑社長のほか、プロの歌手ヴァネッサ・ジャクソンやブカッサ・カベンゲレも並び、声、身体表現など様々な観点で審査した。「どの選手も声の質がいい。充実のメンバーだ」とブカッサさんも賞賛を寄せた。
 注目の優勝者は、カラオケ教師で「Para sempre volte amar」を歌った知花レナットさん(28、カンピーナス市)と、タイタニックのテーマソング「My heart will go on」を歌った三沢モニカさん(22、パラナ州マリンガ)の男女1人ずつ。
 家族や友人が2人を取り囲み盛り上がる会場の中、三沢さんは「信じられない」と大興奮、「今日歌った曲は大好きで、3年前から歌っていた」と喜んだ。
 「初めて英語で歌った」という知花さんは、「嬉しいけど少し疲れた」と、緊張の舞台が終わりほっとした様子。
 大会の合間にVIMAの紹介も行なわれ、珍しい新機能の数々に観客も関心を持ったようだった。各選手には参加賞としてVIMAがプレゼントされた。
 アルタイル・ブルギさん(75、ミナス州イタペシリカ市)は、「初めて参加したが、選手の質もいいし、機械もすばらしかった」と話した。

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