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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年9月15日付け

 「NHKで日本の娯楽に親しんでいるコロニアで、どれだけ受けるだろうか」——。小紙編集長の懸念は、ひとまず杞憂に終わったようだ。
 先日来伯し、サンパウロ州各地で顔見せ公演を行った「お芝居デリバリー・まりまり」。豪華な舞台装置、照明、音響がない、衣裳も着ないというまさに身体一つでの芝居だが、役者の高い演技力と表現力で、観客の反応は上々だった模様。
 「シンプルな分、想像力を膨らませてほしい」とは俳優の言葉。「日本文化はこういうもの」という押し付けがましさがない一方、観る者の感性に依存するこの表現方法で、どこまで二世以降に伝わるかは未知数だ。
 今回の好反応は、珍しさも大いに手伝っただろう。来年の本公演では人数、演目を増やし、「まりまり」の世界観をより深く見せることで、再度観客の反応を見極める必要があると思う。(詩)

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