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ニッケイ新聞 2012年3月24日付け

 在タイ日本国大使館の査証申請代行業務を受託するのはスイス系企業VFS。60カ国以上の国における500以上の在外公館に査証申請受理業務を提供と、大規模に事業を展開する。在聖総領事館の査証発給業務を代行するJBAC社は、「これ以上日本国の査証に関連する業務を他国の企業に任せるわけにはいかない」と、査証発給件数の上位10カ国をターゲットに業務に乗り出した。ブラジルは事業を開始する最初の国。今後のスムーズな展開に期待。
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 ブラジルで人気の飲料・マテ茶。「レタスの約25倍の食物繊維とカルシウム」「肉食べたらマテ!」と健康志向の日本らしい謳い文句を掲げ、日本コカ・コーラが『太陽のマテ茶』として新発売した。これまでの茶製品には珍しく陽気さを前面に押し出し、食に遊びに前向きな、南米らしいライフスタイルと応援する飲料とか。
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 1899年から14年間、神戸の在日ポルトガルの総領事などを務めたヴェンセスラウ・デ・モラエス(リスボン生れ、1854—1929年)。日本に関する著書もあり、共に暮らした芸者おヨネの死後は、ヨネの故郷徳島市に移住し没した。作家の故新田次郎がモラエス伝「孤愁」を毎日新聞に連載していたが80年に急逝、絶筆となった。その息子で「国家の品格」のベストセラーで知られる藤原正彦は『週刊新潮』のエッセイのなかで「父の無念を晴ら」すべく、今年の刊行を目指し執筆していることを明かしている。

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