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ブラジル剣道連盟=第30回 全伯剣道大会を開催=510人の剣士が一同に=安部下議が蛯原会長に感謝状

ニッケイ新聞 2012年7月18日付け

 ブラジル剣道連盟(蛯原忠男会長)が7、8の両日、サンベルナルド・ド・カンポの市立体育館で『第30回全伯剣道大会』を開催した。同市、宮坂国人財団の後援。マセイオー、ポルト・アレグレ、レシフェなど全伯35支部から510人の剣士が参集し、男女レベル別および50歳以上の計6カテゴリーに分かれ、個人・団体戦で日頃の稽古の成果を競った。どの部門も日系人が優勝を勝ち取ったが、徐々に力をつけてきている非日系人選手らも決勝進出し、上位に入賞する健闘を見せた。

 同連盟は1982年に設立され、現在48支部、約900人の選手が所属する。剣道人口の減少を食い止め更に普及を図るため、7、8年前から連盟役員ら地方に赴き支部を増やしている。
 蛯原会長は「小さい内に剣道を始めた方が、正しい剣道を伝えやすい」と、幼少年を対象に強化訓練や日伯間の剣士交流、聖市の貧民街に剣道教室開設を予定しているほか、伯社会の学校にクラブ開設の呼びかけを行なっている。
 大会当日、「ヤーッ」「メーン」と寒さを押しのけるような気合の入った掛け声が体育館に響き渡る中、選手らは試合に臨む仲間の一挙一動を見守り、技が決まると拍手や声援を送った。
 男女の最強カテゴリーで優勝を勝ち取ったのは尾中兄妹。二人とも幼少の頃から剣道に親しみ、優勝経験も多数ある。二人は延長戦の末、それぞれ胴、面を決めて1位を勝ち取った。
 栄作さん(33、二世)は「相手が面に来るのを知っていたので、返し技をしようと決めていた」と話し、美和さん(32、二世)は「今年は女子の選手が多くてレベルも高かった。よく集中して自分の力を出し切るように頑張った」と結果に満足した様子で語った。
 午前の個人選終了後、剣道や音楽活動を通して日系・伯社会に貢献したとして、安部順二連邦下議から蛯原会長に銀のプレートが贈られた。
 続いて、蛯原会長からABC地区で唯一の剣道道場を持つ善村和夫さん、浦野敏・国士舘支部長の代理で訪れた息子の浩一さんに表彰状が渡された。今回の会場を無料で借りることができたのは、善村さんによる同市市長への働きかけによるもの。
 午後は45チームが出場する団体選で盛り上がり、夕方5時過ぎに表彰式が行なわれた。入賞者らはそれぞれトロフィーやメダルを受け取り、会場から大きな拍手が贈られた。
 また、表彰後は同大会出場者にも拍手が贈られ、最後に渡辺進さんの音頭で万歳三唱、伯国旗に礼をして大会の幕を閉じた。
    ■
 大会結果は次の通り(敬称略、順位順)
◎個人戦【女子段外・初段】西村マリアナ・タミ、伊東ルシアナ・リカ、フラビア・ズミアニ・サンシェス【女子二段以上】尾中エウザミ美和、宮沢リリアン・ナツミ、大政ヴィヴィアン・マリ【男子段外】佐藤フンベルト、エルトン・アウグスト・ピオトロスキー、エンリッケ・デ・アルブケルキ・カストロ【男子初・二段】津田ヴィクトル・ヒューゴ・ヒデアキ、足立原チアゴ・アキラ、上田エクトル・トシオ【男子三段以上】尾中栄作エルネスト、パウロ・デ・タルソ・レイチ・ジュニオル、高山アルベルト・マスミ【50歳以上】戸井田ネルソン・クニジ、大塚ウィルソン・トシヒロ、石橋ヒロヨシ
◎団体戦【初・二段】ロンドリーナ剣道振興会、スザノ文化協会、汎スザノ文化体育農事協会【三段以上】ブラジル文化福祉協会、三重県人会、バンデイランテス剣道協会

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