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アリアンサ親睦会に420人=遠くパラー州からも参加

ニッケイ新聞 2012年9月7日付け

 第14回アリアンサ親睦会が8月26日昼、サンパウロ市の愛知県人会館で開催され、今年も420人が集まる盛況ぶりをみせた。ミランドポリス市のアリアンサ移住地ではなく、グアインベー(第2上塚植民地)アリアンサ区出身者の集まりだ。
 遠くは、なんとパラー州サンタレン・ノーボ市からオハゼ・セイ市長(62、帰化人)が今年も出席した。1980年まで同地にいたが、「狭い農地に将来はないと判断し、新天地を求めてパラー州でピメンタ栽培を始めた」という。「ここでみんなの懐かしい顔を見るのが、何よりの楽しみ」とビール片手に満面の笑みを浮かべた。
 瀬那覇徹雄さん(79、沖縄)は「最盛期は600家族もいた大した植民地だった。和歌山、静岡、熊本も多かったが、半数を占めたのは沖縄だった」という。
 栢野章代表(かやの・あきら、80、岡山)も「46歳までアリアンサにいた」と振り返る。「現在でも15家族現地に残っている。ほとんどの植民地は完全に消えてしまった。今も続いているところは本当に少ない」としみじみいう。そのため一年おきにサンパウロ市と現地で親睦会を開催する。
 栢野代表の弟定雄さん(77、同地生まれ)も「うちのすぐ傍に間部学画伯がいた。有名人も出ている立派な植民地。僕は54年にサンパウロ市に出たが、アリアンサのグルッポ・エスコラール・シュウヘイ・ウエツカ卒であることを誇りに思っている」と胸を張った。

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