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東西南北

ニッケイ新聞 2012年10月6日付け

 全国市長選の投票は明日7日に行なわれるが、サンパウロ州の選挙裁判所の決定により、当日は禁酒法の適用はなく、サンパウロ州のスーパーやバーなど、どこでも酒類を購入することが可能だ。その分警備は厳重になり、通常5千人の軍警が巡回するサンパウロ市では路上や投票所の警備に1万4700人の軍警が配備される。日中は30度を超すとの予報も出ているが、酔っ払いは投票を拒否されるので要注意。
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 明日は市長戦と共に、市会議員の投票の日でもある。今年のサンパウロ市市会議員選挙にはセウソ・ピッタ元市長の汚職事件の主犯格で70歳のヴィセンテ・ヴィスコーメ氏も立候補。「メンサロンに比べれば自分の罪なんて下着泥棒みたいなものだ」という同氏は、6年の服役の後、2008年の選挙に裁判所からの差し止めを振り切って出馬したが落選している。今回の出馬は法的には問題はない。なお、今年の選挙でフィッシャ・リンパの審査待ちの立候補者は全国で2152人いる。
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 選挙の投票は8〜17時で完全なデジタル方式。最初は市会議員の登録番号を押し、モニターに現れた候補の顔写真が正しければ右下にある緑の「確認」ボタン、正しくなければその隣のオレンジのボタンを押す。市議の投票が終わったら、今度は市長の番号を押して同じ操作を繰り返し、投票完了となる。結果は当日のうちに判明する。

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