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ブラジルいけ花協会=50周年記念式典に250人=一般社会への普及を喜び

ニッケイ新聞 2012年11月2日付け

 ブラジルいけ花協会(エリソン・トンプソン・デ・リマ会長)が創立50周年を記念して26日、『創立50周年記念式典』を開催した。聖市文協で27、28の両日催された「記念合同花展」に先立って実施されたもので、会員やその親族を始め、菊地義治・援協会長、大田慶子連邦下議や羽藤ジョージ聖州議ら来賓ら約250人が出席した。

 同協会は1962年、初の合同花展を機に発足して以来、流派を超えて一丸となり、伯国社会への普及に取り組んできた。現在13支部が所属し、会員数は200人。各支部で指導する生徒数を含めると約千人がいけ花を愛好するという。
 式典は琴、尺八、三味線による演奏で開幕。挨拶に立ったエリソン会長は「日本人移民の努力により『いけ花の日』が制定され、『Ikebana』という言葉が辞書にのるほどブラジルに浸透した」と日ポ両語で普及への喜びを語り、先駆者に敬意を表した。
 在聖総領事館の福嶌教輝総領事は「流派を超えて設立された協会が、堅固に連綿と続いていることに深く感銘した」と話し、他の来賓らも祝辞を述べた。
 続いて原沢周子、水上多美子、川岡立さんなど、会長や役員等を長年務めた会員14人(10人出席)に表彰状が贈られた。池坊ラ米橘支部長の田中エミリアさん(前協会会長)が受賞者を代表し、「和洋折衷を取り合わせた魅力あるいけ花をこれからも追求し、この真髄をブラジル人にも理解してもらえるよう願ってやまない」などと述べた。
 また、聖市文協いけ花委員長として地下鉄リベルダーデ駅のいけ花ボックス設置に協力した尾西貞夫さん、長年財政支援を続けてきたサンスイ社を代表し平崎靖之社長補佐、木多喜八郎・聖市文協会長と県連の園田昭憲会長にも感謝状が贈られた。
 会員らはそれぞれ、長きに渡る自身のいけ花人生への感慨と喜びを胸に、ケーキカットと大きな拍手で式典を締め括った。
 小原流ブラジル支部の山本昌代支部長は「初めて小原流の代表が来た時を思い出す。50年のあゆみを認めてもらえて嬉しい」と笑顔で語った。
 約20年間、地下鉄内でいけ花を紹介する取り組みを続けている文化事業担当のアナ・マリア・アマゾニカさんも顔を見せ、「文化を一般人に広めるためにも、協会は良いパートナー。いけ花ボックスの反響もとてもいい」と話していた。
 なお、合同花展は約1700人が訪れる盛況となった。

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