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リーガ・アリアンサ=赤字から一転、黒字16万レ=折笠体制、堅実に運営

ニッケイ新聞 2013年2月5日付け

 パラナ日伯文化連合会(リーガ・アリアンサ、折笠リカルド会長)の定期総会が27日、同会館で開かれ、州内各地の傘下団体代表者など約120人が出席した。来賓には、昨年11月末に赴任した内山美生・在クリチーバ総領事、JICAブラジル事務所の室澤智史所長、西森ルイス連邦下院議員らが訪れた。
 会の冒頭では、今月中旬にアルジェリアであった、ガス施設でのテロによる犠牲者に黙祷が捧げられた。折笠会長の開会宣言に続き、西森議員ら来賓から挨拶があった。
 陸上、野球、カラオケ、ゲートボールなど各部の活動報告が行われたほか、アサイ市近郊のサンセバスチャン・ダ・アモレイラ出身で、昨年3月に日系人3番目の陸軍将官に就任した岡村アンジェロ少将への表彰が行われ、記念のプラッカが贈られた。
 会計報告では、昨年の12万レ弱の赤字が一転して黒字に転換、約16万レの黒字になったことが文書とともに報告されたが、「書類の作成が遅れたため、監査役員のチェックが間に合わなかった」として、正式な承認は来月17日に開かれる特別総会に持ち越された。
 折笠会長は本紙の取材に対し「単純に作業が遅くなっただけで内容に問題は全くない」と話した。黒字になった要因として、同州ゴイオエレ市の事業家・岡本ヴィセンテさんから、昨年の折笠会長の就任に合わせて大口の寄付(13万レ)があったこと、新たなイベントが成功したこと、従来未払いが多かった傘下団体からの会費を9割以上回収できたことの3点を挙げた。
 特に新たなイベントに関しては、昨年3月にロンドリーナ市で開催され、約3万人を動員した『第一回文化祭』を中心とした複数のイベントにより、計10万レの収入をあげたことを明らかにした。
 初参加となった内山総領事は「一つの会にこれだけの人数が集まったことが、パラナ日系人の勢いや結束の強さ改めて証明している」と感心した様子で感想を語った。
 会の終了後には和やかに会食が行われた。

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