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NHK全国短歌・俳句大会=ブラジル124作品入賞

ニッケイ新聞 2013年2月16日

 NHK学園主催で行われた『2012年度NHK全国短歌・俳句大会』の入賞結果がこのほど発表された。
 短歌部門には国内外か2万2413首、俳句部門には4万3488句の応募があった。ブラジルからは28句、96首が入賞した。入賞結果は次の通り(敬称略、佳作までを紹介)。

【短歌部門 佳作】
◎キリストの衣を洗濯するといふ小鳥はハウスで虫取りもする(佐藤けい子)
◎立ち並ぶ高層ビルの谷間よりおうむの群の声のぼり来る(佐藤あさ乃)
◎チューリップ描く孫の絵は家よりもはるか大きく真っ赤に咲けり(広田ゆき)
◎駅弁に「おやき」もありと映されし衛星テレビに古里が顕つ(藤原よし子)
◎その昔棄民と言われし移住地も故郷となりて八十路あゆまん(宍戸みき)

【俳句部門 特選】
◎アマゾンの本流支流新樹海(青木駿浪)
◎移民てふ枷にしばられ耕せる(林とみ代)

【秀作】
◎万緑や緑地獄と呼ばれし地(牛歩)
◎それぞれが懸命に生き移住祭(佐古田町子)
◎生涯を土に感謝や移民の日(佐藤あさ乃)
◎アマゾンに昭和遠のく終戦日(竹下澄子)
◎ブラジルの栗飯供う仏生会(寺尾芳子)
◎サッカーに母も馴染みて移民の日(橋鏡子)
◎安住の思い新たに移民祭(百合由美子)

【佳作】
◎三世の嫁の手料理新牛蒡(伊津野静)
◎八月の太陽アマゾン炒るごとし(上山泰子)
◎海夕焼みんなが泣いた移民船(浦畑艶子)
◎敬老の日アマゾン大地拓ききて(大嶽キクエ)
◎冬の雨新聞読めぬ目が悲し(箕輪美保子)

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