ニッケイ新聞 2013年2月19日
15日付のG1サイトに、バイア州サルバドールの潜水夫養成校関係者がカーニバル後の海底を掃除し、915キロのゴミ回収という記事が掲載された▼ガレオン・ヴェルメーリョという学校の関係者20人が14日にボランティアで海底掃除をして、アルミ缶約560個、ペットボトル213本、シュラスコに使う串237本、布類74枚の他、冷蔵庫本体やフォゴンの棚板、扇風機のカバー、床を磨くエンセラデイラなどを回収。総量915キロに達するゴミを集めた潜水夫は、ゴミのポイ捨てなどを少しでも減らすため、ゴミの出所を探り、注意を呼びかけていくという▼回収されたゴミの中には通りがかりの人が捨てた物や他の水域から流れて来た物も混じっていたはずだが、リオ市ではカーニバルのサンバ・パレードが行われるサンボドロモだけで8〜12日の間に348トンのゴミを回収。ブロッコが練り歩いた所なども含めると、5日間に回収されたゴミは総量770トンというから驚きだ▼リオでは、ブロッコが歩いた後で回収した空き缶を一つの袋に集めている掃除夫(ガリ)らの姿も報じられており、サルバドールの海のゴミ回収とは様子が違うが、『立つ鳥跡を濁さず』という格言やゴミの持ち帰りを推奨する地域もある事を思うとやはり恥ずかしい▼ゴミの分別を叫ぶコラム子の家でも生ゴミ用の入れ物にプラスチックのゴミが混じったりするのだから大きな顔は出来ないが、個々人の意識が変わらないと海や街はきれいにならないと実感したカーニバル後。旅先などは気が緩み、日頃の習慣がそのまま出るが、『旅の恥はかき捨て』はごめん蒙りたい。(み)