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WBC=伯国が日本、キューバに善戦=3対5と2対5で2連敗=中国戦で一矢報いるか

ニッケイ新聞 2013年3月5日

 野球世界大会「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の本選が2日から各地で行われ、初出場のブラジルは2日に日本、3日にキューバと対戦し、それぞれ3対5、2対5で敗れた。これにより第1ラウンドでの敗退が決定したものの、日本戦では8回までリードを奪う善戦を見せ、駆けつけた約300人の在日伯人やブラジルからの応援団に雄姿を見せた。2連敗で迎える本日(5日ブラジル時間午前5時〜)の中国との対戦で一矢報いることができるか、奮闘が期待される。

 日本戦では、プロ野球・ヤクルト所属のフェルナンデスが先発。日本を無得点に抑えた初回、ブラジル側の攻撃で早くも試合は動いた。1番オルランドが内野安打で出塁、続く犠牲フライなどで塁を進めた。3番レジナットのレフト前ヒットによりこれが生還し、ブラジルが前回王者から先制点をもぎ取った。
 3回に一死1、2塁のピンチを迎えるも1失点に抑え4回へ。ここでも1点を奪われ逆転を許すものの、その裏に佐藤のタイムリーヒットですぐさま追いつく粘りを見せる。さらに5回、意表をつくサードへのセフィーティ・バントで出塁したオルランドを、この日好調のレジナットがレフトへの二塁打で生還させ再びリードを奪った。
 7回までスコアは動かず、3対2と試合を有利に進めるが〃魔の8回〃が待っていた。先日のソフトバンクとの強化試合でも好投を見せた3番手・仲尾次が3安打を許し1点を奪われると、続く満塁のピンチを堪えることができず、この回3失点で逆転を許した。
 「ブラジル! ブラジル!」という応援団の掛け声も空しく、最終回でも得点は奪えず、最終スコア3対5でゲームセットを迎えた。投手交代が後手になった感は否めない。予想では侍ジャパンの楽勝が圧倒的な意見だったが、観衆もブラジルの善戦と実力を認め、惜しみない声援と拍手を贈っていた。
 球場には多数の野球関係者や日本の指導者が応援に駆けつけ、ブラジル野球の実力向上を惜しみなく称賛していた。
 続くキューバ戦は、6回までに5点を奪われる苦しい展開となった。3回1、2塁のチャンスに4番松元のセンターライナーがキューバのファインプレーに阻まれ先取得点機を逃したのが試合の分け目だった。
 6回裏に2点を返すに留まり、5対2で敗戦。キューバ、日本が続く試合で中国に勝ったため、第1ラウンドでの敗退が決まった。
 試合の様子を現地から伝えてきたアチバイア文協野球部の辻修平さんは「世界の強豪相手に金星を挙げることは出来なかったものの、ブラジルチームは大いに胸を張って良い内容だった。今後は国際大会に招待されることが多くなることは間違いないと思う。連盟の役員達の表情にはありありと落胆が感じられるが胸を張って帰国して良いはず。それほどチームは立派に国を代表して戦った」とコメントした。

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