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東西南北

ニッケイ新聞 2013年6月18日

 大手書店チェーン「ラゼルバ」(Laselva)社が5月29日、1億2千万レの負債を抱えて企業更生法の適応を申請した。14日付フォーリャ紙が報じた。1947年にオノフリオ・ラゼルバ氏によって設立されたファミリー企業だ。年間1億6千万レの収益をあげ、一時は83店舗を展開したが、現在は国内18の空港、マセイオーのショッピング内の57店舗に縮小。09年から出版社、銀行、政府などに8万レに及ぶ借金の返済期限延長を申請し、危機的状況にあったようだ。
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 コンフェデ杯のスペイン対ウルグァイ戦が16日、大レシフェ圏のスタジアム「アレーナ・ペルナンブコ」で行われ、4万人以上の観客が押し寄せた。ところが試合終了後の午後11時になっても、会場は外に出られない人で大混雑。レシフェ市から19キロ離れており、交通アクセスが悪いためだという。往路で会場にたどり着くのに苦労した人は、後半開始前に会場を後にしたとか。こんな問題は今後、各地でいくらでも出てきそう?
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 ブラジル児童文学を代表する作家の一人だったタチアーナ・ベリンスキーさんが15日、94歳で亡くなった。ロシア生まれで、10歳で家族と共にブラジルに移住した移民。250冊もの作品を書き、チェーホフ作品の翻訳も多く手がけた。「伯文学界は偉大な書き手を失った」とはマルタ・スプリシー文化相の哀悼の辞。

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