中南米のマクドナルド急成長=伸び率は本社のなんと10倍以上
ニッケイ新聞 2013年8月8日
ファーストフードチェーンのマクドナルドが、中南米での店舗経営業務をアルコス・ドラードス・ホールディングス社(マクドナルド最大のフランチャイズでラテンアメリカ最大のレストランチェーン)に売却したのが2007年。それから6年経った今、同社は本社のマクドナルド・コーポレーションより10倍速いスピードで成長している。中南米諸国の中で売り上げの伸びが最も著しいのは、745店舗あるブラジルだ。
現在、同社はラテンアメリカとカリブ海地域諸国に1971店舗を展開する。1年以上操業している店舗の実績だけを見た場合、今年第2四半期の売り上げは、昨年同期比で11・6%増を記録した。
南米をドラードス社に〃投げた〃本社は、米国、ヨーロッパ、アジア諸国の店舗を自社あるいはフランチャイズ経営している。本社の売り上げは同期比1%の伸びだったので、中南米での成長率は飛躍的といえる。
全店舗の売り上げを見た場合も、ドラードス社(中南米全体)の第2四半期の売り上げは9億8920ドルで、昨年同期比で9・4%成長。この間の本社の売り上げは70億8300万ドルだから、金額的には中南米より圧倒的に多いが、伸び率はわずか2%に終わっている。
ドラードス社の売り上げの伸びを支えているのは、46%を占める4億5900万ドルを売り上げたブラジルだ。全店舗で9・4%、1年以上操業している店舗だけなら10%成長した。
亜国、チリ、ペルー、エクアドル、ウルグアイの5カ国を合わせた成長率は14・3%も伸び、ブラジルを上回った。だが、その売り上げは5カ国合わせても2億3520万ドルで、ブラジルの実質半分だ。(7日配信Exame誌電子版、ウォールストリート・ジャーナル電子版などより)