ホーム | コラム | オーリャ! | コラム オーリャ!

コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年9月14日

 先週末にあった全伯短歌大会で司会を務めた多田邦治さんが言った「我々が作る一首一首は地層となって積み重なっていく」との言葉に、深く感じ入るものがあった。
 当地で「日本文化」自体はどんどん広がっているが、短歌に代表される「日本語文化」には新しい継承者は望めない状況だ。この大会が20年後に残っている保証はない。
 それでも「地層」という表現には、少なくとも今現在まで当地で確かな日本語の〃足跡〃を残してきたことへの強い矜持が感じられた。
 生き残りを模索する邦字紙自体の役割もまた、「地層」やそこに埋れた「足跡」「化石」の存在を記録することだろう。毎回が貴重な歴史の1ページに立ち会っていることを自覚し、更に意識を持って取材に臨むべき——そう改めて襟を正した。(酒)

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 日本宗教がディズニー監督の心の支え2017年5月23日 日本宗教がディズニー監督の心の支え  ブラジル人初のディズニーアニメ映画監督となった松田レオナルドさんとの取材後、「もしも書きたければ、私が創価学会で仏教を学んでいることを記事に加えても大丈夫です」と松田さんからメールが入った。  調べてみると同学会のニュースサイト「SEIKYO Online」に3月27日付け […]
  • コラム オーリャ!2004年12月28日 コラム オーリャ!  一年の終わりにこんな結末が用意されていたとは誰が想像しただろう。スマトラ沖地震のニュースは世間のクリスマス明けの穏やかな気分を一転させ、地震被害の悲惨さを改めて認識させた。 […]
  • 国歌歌唱の金メダル2018年8月1日 国歌歌唱の金メダル  世界を旅する国歌レパートリー50曲のソプラノ歌手・鶴澤美枝子さんは外国の国歌を歌うとき「君が代」も必ず歌っている。「外国の国歌を歌えば、日本の国歌も歌わさせてくれる。もともと『君が代』を世界の人に聞いてもらいたいと思って始めた活動なんです」と言う。  国歌は間違えられないた […]
  • 県人会ラーメンの方向性2018年4月28日 県人会ラーメンの方向性  「喜多方ラーメン祭り」に来たヴィトル・セニシさんとマヤラ・ホンダさん(本文写真)は、専門店「あすか」や「ラーメン和」にも足を運ぶラーメン好きカップルだ。  今回の感想を聞くと、セニシさんは「あまり好みじゃない」と辛口コメント…。ラーメン人気が高まるにつれ、味にこだわる客が増 […]
  • 県人会改革は「働き方」から2018年3月20日 県人会改革は「働き方」から  山口県人会の新会長となった伊藤紀美子さん。事務局長を17年も務め、会の隅々まで熟知する伊藤さん。今後の方針として「県人会内の働き方改革」を挙げた。  理由を聞くと「新しい世代を呼ぶためにも、仕事で忙しい若者が参加できる県人会にしたい」とのこと。「そのためには今の役員、事務局 […]