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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年10月3日

 当地に住んでいると、身近な人から度々事故や強盗に遭ったという話を聞く。先日も、バイクとの衝突事故に遭ったという知人から聞いた話に身震いした。
 乗用車に同乗していた彼女によれば、到着した何台かの救急車は、保険の対象だった乗用車側の軽傷の乗客だけを乗せて行ってしまった。重態だったバイクの運転手は保険未加入のため応急処置すらとられず、その後どうなったかもわからないという。「誰も気にかけないことが信じられない。自分がいつか事故に遭ったらと思うとぞっとした」と顔をしかめていた。
 それがよくある事態なのかはわからないが、人命すら保険=金次第、というケースは少なくなさそうだ。深刻な経済格差も、国民の意識を蝕む一因なのだろう。先進国も例外とはいえないが、普段当地で起きる様々な事件を見ていると、命の重みの差を感じる。(阿)

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