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東西南北

ニッケイ新聞 2013年10月10日

 8日、サンパウロ州政府が、デモなどの騒乱の際に軍警のゴム弾使用の封印を解くことを宣言した。これは、7日にサンパウロ市で起きたリオ市の教師支援のマニフェスタソンで、ブラック・ブロックスが介入して銀行や商店を荒らしたことに対して採られた措置だ。軍警のゴム弾使用は6月13日のサンパウロ市のデモで軍警がジャーナリストに大怪我を負わせ、一般社会からの批判の声が高まったこともあって禁止されていた。ゴム弾の使用はないにこしたことはないが、以前は正当性を持っていた「市民の本音」が、無軌道な暴力化と共に意味を失ってきているのは否定できない。
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 8日、サンパウロ州地方裁判所は、サンヴィセンテ市の公的な建物の壁や学校の制服、公的広告のイメージカラーとして紫色の使用を認めない命令を下した。既に同市では公立の保育園の壁などにこの色を使っているが、紫は一般的に同性愛者のイメージカラーとしても認識されており、保育園などで使うにはやや刺激が強いという印象がある。だが、同市のルイス・クラウジオ・ビリ市長は「紫はわが市の市旗の色だ」と主張しており、上告する構えだ。
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 パルメイラスは8日、サッカー全国選手権2部の対フィゲイレンセ戦で、2得点をあげたアラン・カルデッキの活躍などで4—0と圧勝した。これで、パルメイラスが来年の1部復帰に必要な勝ち点は残り4点となった。つまり、残り10試合で1勝1分すれば良いという計算になる。パルメイラスの1部復帰は、最短で行ければ15日にセアラー州フォルタレーザで行われる対イカーザ戦となる。

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