ホーム | 日系社会ニュース | 安部連邦下議に賄賂疑惑=連邦検察庁が資産凍結求める=市長時代に不正入札か=「裁判で真実明らかに」

安部連邦下議に賄賂疑惑=連邦検察庁が資産凍結求める=市長時代に不正入札か=「裁判で真実明らかに」

ニッケイ新聞 2013年10月25日

 連邦検察庁(MP)モジ・ダス・クルーゼス支部は9月23日、レナト・キン・バルボーザ検察官の請求により、安部順二連邦下院議員(PSD—SP)の資産凍結を求める申し立てを行った。伯字紙によれば2003年、同市の公共交通サービスに関する競争入札が行われた際、当時市長だった安部下議が不正入札に関与した疑いがあるという。今回は、関係者全員の莫大な資産の見直し必要であり、現段階での資産凍結は性急だとの理由で14日に地方裁判所は検察庁の訴えを却下したが、同下議は「入札手順に不正はなかった」と主張し、名誉毀損で訴える構えも見せている。

 安部下議のほか、事業を落札したミト交通旅行社とジュリオ・シモエス交通旅行サービス社および、ノブオ・アオキ元同市秘書など8人も含まれ、該当する資産の総額は25億レ。
 検察庁によれば資産凍結は、将来的に有罪判決が出た場合、不正入札による市の財政損失を補うことが目的。
 同庁の調べによれば、安部元市長は前述の2社との間で30年間の契約を保証する協定を結び、見返りに各社に3百万レと月3万5千レの支払いを要求したとされる。条件をのんだ両社は参加資格に見合うよう偽装を行い、事業を落札したという。
 しかしながらミト交通社は賄賂を支払わないなど条件に従わなかったため、安部氏は同社との契約取り消しの手続きを進め、市長としての任期を終えた翌年の09年、次期市長によって手続きを完了。それに対し、同社の経営者であるエローリス一家は損害賠償を求めて安部元市長を訴えたため、不正疑惑が発覚したという。
 エローリス一家は、エローリス交通旅行社を通し、70年もの間モジの公共バスサービスを担っていた。しかし財政状態が悪化し入札に参加できず、経営陣を移してミト交通社を新設、ジュリオ・シモエス社と提携し事業独占を試みたと見られる。一方のジュリオ・シモエス社は、落札後今に至るまでサービスを提供し続けている。
 安部議員は、入札には40社以上が参加し、正式な手順に従って2社が落札したと主張。「ミト交通社との契約を取り消したのは、企業の財政状態が悪く、銀行によりバスが大量に押収されたため、契約の条件を満たすことができなくなったから。訴訴内容には欠陥が多い。裁判によって真実が明らかになると確信している」と話している。

image_print

こちらの記事もどうぞ