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「吟剣詩舞の魅力知って」=祥こう流発表会、17日

ニッケイ新聞 2013年11月9日

 祥こう(「こう」は水へんに工)流吟剣詩舞道ブラジル本部(森下祥星理事長)は17日午前10時から、大阪なにわ会館(R. Domingo de Morais, 1581)で、第28回目となる大会(発表会)を開く。
 森下理事長、ブラジル吟剣詩舞連合会の清水明美書記、「祥悦会」のマルセーロ楓さん、グスターボ祥道さんが案内のため来社した。
 祥悦会を含む四つの教場の生徒らが日頃の練習の成果を発揮し、詩吟、詩舞、剣舞、剣詩舞の計61の演目を披露する。昼休憩の後は、友情出演としてビラ・モラエス婦人会、リベルダーデ文化福祉協会の演芸部が華を添え、最後は「荒城の月」で終了する。
 森下理事長は「日本に本部があるが、ブラジルで祥こう流をやっているのはここだけ。これからもっと広めていきたい。青少年教育にも生かせるはず」と言う。当地で嗜む人の高齢化が進み、現在は二世、三世のほか、祥悦会を中心に非日系の生徒が増えている。
 もともと剣道をやっていて89年から始めたというマルセーロさんは既に名取だが、詩舞が最も難しいと話す。「何をやっているのか、例えば白虎隊とは何か、歴史を理解して舞っている」。ブラジル人に教える難しさ、言語の壁がありながらも、「言葉がわからなくても、あの動きや迫力で、見る人は皆魅了される。日本文化の全てともいえる芸術。日系社会の若い人にもっと知ってほしい」と呼びかけている。
 問い合わせは森下理事長(5579・8943)まで。

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