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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年11月23日

 先の15日付けの記事にエジプト女性の性器切除があり、驚いた方々も多かったのではあるまいか。あの国では女性の99%が痴漢の犠牲になり、強制結婚もあるそうだから—どう見ても、女性に暮らし易い国ではないようだ。あのピラミット文明に輝き、クレオパトラの魅惑にローマ帝国のシーザー将軍も惑わされた歴史を誇るエジプトも、これほどまでに女性蔑視の浅ましい国に成り下がったのかと嘆かざるを得ないのは、何とも残念である▼だが、こうした女性器切除(女子割礼)は、エジプトだけではなく、あの広いアフリカの28カ国で今も行われている。この分布図を見ると、スーダンがより高い比率を示しており、アフリカ中部の方がエジプトよりも多く実施しているのが、よくわかる。歴史的には、2000年も前から始まっているとされ、生まれて直ぐの乳幼児から初潮前の少女に行われる。剃刀やナイフで執刀するが、鋭い石片も少なくはない▼しかも、麻酔や痛め止めもなく施術され、術後は灰や石灰を塗って終わりの非衛生的な処置では術後の経過も悪しき例が多い。大量出血や苦痛と意識不明も続出するのだが、昔からの伝統を重んじる習慣は根強く、今もなお、あのアフリカ大地では根強く繰り広げられている。女子割礼にも、いろんな方法があるけれども、その一つに陰部封鎖があり、結婚初夜に夫は縫い閉じられたのを解く必要があるのだが,その後の大事な本番に失敗すると、意気地無しと誹謗され貶められるというから—大の男にとっても怖い話である。(遯)

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