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日系人が初の市議選出馬=二世 石川剛(ホーニー)さんに聞く=三重県津市、26日投開票

ニッケイ新聞 2014年1月23日
石川剛(ホーニー)さんの選挙ポスター

石川剛(ホーニー)さんの選挙ポスター

今月26日に投開票がある三重県津市市議会選に、聖市生まれの日系二世、石川剛ホーニーさん(40)が立候補した。日本の市議選挙に日系人が出馬するのは初と見られる。19日に告示がされ、わずか一週間ばかりの選挙戦となるが、立候補に至った経緯や思いなどを電話で取材した。

石川さんは1990年16歳のときに戦後移民である父親に呼び寄せられて訪日し、翌年に日本国籍を取った。大学進学が希望だったが、日本語能力の壁などがありチャンスに恵まれなかった。

社会人として生活費を工面せねばならず、学費を捻出する余裕もなかった。「働きながら学ぶことはブラジルでは普通だが、日本では不可能だった」と振り返る。

特殊溶接技師として茨城県日立市にいたとき、東日本大震災に被災した。「行政の対応に不満をもった」ことから、政治に対する要望や意識が芽生えたようだ。

三重県には2年前に移り住んだ。現在住む津市沿岸部は海抜2メートルとそれほど高くない。なのに、「教訓を活かした対策をせず、公園の整備など行う市の計画に納得がいかない」と今回の出馬を決めた。背景には、在日日系人の政治への関心を高め、両者の共栄と発展に尽くしたいとの思いも込められている。

公約には「国内外の企業誘致計画の戦略を始め、市内県内の特産物を紹介し、双方の交流を深め様々な展開を図る」などを挙げている。

すでに複数の日本メディアの取材も受けた。「負け戦になるから今のうちにやめておけという人もいるが、多くの人に僕のメッセージが届き、刺激となって、日系人の意識が少しでも変われば」と思いを語った。

在日ブラジル人社会の動向に詳しい武蔵大学のアンジェロ・イシ教授(聖市出身、三世)によれば、知る限りでは在日伯人が政界に挑戦するのは初めてのことで、「このような表舞台での政治参加を試みる在日ブラジル人が出現したことは頼もしいことだ」とコメントしている。

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