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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2014年3月12日

 毎日新聞1日付けに「在日外国人 子供の不就学1万人『国際人権規約に違反』」との記事が出ていた。記事によれば、日本に住む小中学齢期の外国籍児童約10万1500人の4割弱が日本の学校に通っていない。その多くが、文科省が正規の学校と認めていない外国人学校などに在籍するが、1万人以上は完全に不就学状態だとされ、その多くが在日ブラジル人ではないかと推測されている。

 日本政府としては、外国人子弟の教育が義務化されていないために、その実態調査は行わず、「希望する人は受け入れています」との姿勢。

 国境を越えることが当たり前になった今、子供がどこで暮そうと、その地で国籍に隔てなく教育が保障されないものか。07年に外国人子弟の義務教育化が日本政府で検討事項にあがったが、その後の進展が気になるところだ。(宮)

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