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オーリャ!

 サンパウロ州セッテ・バーラス市で、日本のNPOによる環境保全・小農支援が本格始動した。ジュサラ椰子樹の有用性を利用しての3カ年計画だが、前途多難にみえる。
 ブラジル人気質は楽天的といわれるが、農村部に行けばその特徴は色濃くなる。村内を車で移動していると、昼間からビールを飲む若者が目に留まり、「仕事は?」と疑問の声が挙がった。
 地元住民からすれば、今生活できる分の収入があれば良く、先のことを心配して働く必要もないらしい。「違法伐採が悪いことである」との認識も薄い。森林農法に高い関心を示すのは、外から移住してきた者だった。
 ジュサラは収穫するまで約6年かかるといわれるが、人間の教育は何年かかるだろう。今回も6種を記念植樹したが、より重要なのは住民の意識をどう育むかだ。まず意識の〃土壌〃を豊かにしなければ、立派な芽は出てこないのでは。(祐)

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