ホーム | 日系社会ニュース | 選手の脇腹を銃弾が貫通=ボン・レ球場で強盗被害

選手の脇腹を銃弾が貫通=ボン・レ球場で強盗被害

 11月29日午後1時半ごろ、サンパウロ市の〃野球の殿堂〃ボン・レチーロ球場内で強盗事件が発生した。当日は70歳以上のベテラン野球大会が行なわれており、20人ほどが昼食をとっていた控え室に4人組の強盗が入り込んだ。7、8人分の現金や携帯電話の入ったかばんを奪ったという。
 ピストルで脅され抵抗せずにいた被害者らだったが、サンパウロ市近郊ABC地区チームのアガタ・ユキミツさん(80、愛知)が、とっさの判断で追いかけところ、逆に犯人に撃たれた。
 銃弾は左わき腹を貫通し、駐車場の車に当たったという。危うく命拾いしたアガタさんは、すぐ病院に連れて行かれたが、容態が良いと判断され、夕方には自宅に戻った。
 妻ネウザさん(67、二世)は現在の容態を、「今も自分で歩いて病院に通っている。体に玉が残っていたらもっとひどかった」と、最悪の状態を回避したことに安堵し、「主人のかばんは犯人が置いて逃げ去った」と話した。
 関係者によればボン・レチーロ球場での野球大会中に、そうした被害は初めてのことだという。

image_print