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2015年10月10日の記事一覧

終戦70年記念=『南米の戦野に孤立して』=表現の自由と戦中のトラウマ=第10回=ブラジルの機密を暴露

暁星学園OB会で、昔を偲びながら勤労寮歌を合唱する皆さん

 「岸本さんは教育者的だった」と多くの人が印象を証言している通り、岸本昂一は1939(昭和14)年、日本の帝国教育会から在外日本人教育功労者表彰(1941年、『ブラジルにおける邦人発展史』下巻、204頁)を受けるほど熱心な教育者として知られていた人物だった。 その時選ばれたのは31人、安瀬盛次、上野米蔵、氏原彦馬ら早々たるメンバ ...

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日本人学校で浪曲公演=春野さん250人の児童に

笑顔の生徒たちと記念撮影

 本日10日午後2時に広島文化センターで、公演(入場無料)を行なう浪曲師・春野恵子さんが、到着翌日の8日午前、サンパウロ市の日本人学校で公演を行なった。小学1年生から中学3年生の生徒と父兄、約250人が浪曲の魅力に親しんだ。 「子ども好き」と話す春野さんは、馴染みのない児童らにも伝わりやすいよう、演目の前にはクイズを交えながら、 ...

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名物は婦人会の手作り料理=サ・アマーロ慈善バザー18日

吉井会長、今井さん、吉村さん

 サントアマーロ連合婦人会(吉井友子会長)主催の『慈善バザー』が18日午前9時から、サントアマーロ文協会館(Rua Vigario Taques Bittencourt, 211)で開かれる。 衣料、靴、アクセサリーなどの販売のほか、婦人会自慢の手作り料理、焼きそば、寿司、うどんなどの日本食各店が軒を連ねる。 案内のため来社した ...

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還暦から傘寿が194人!=18日にコチア合同祝賀会

 第一陣の着伯から60周年を迎えたコチア青年の還暦、古希、喜寿、傘寿の合同祝賀会が18日午前10時から、サンパウロ市の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で開催される。参加費は男性80レアル、女性70レ。 コチア青年が初めて還暦に達した年から行われている祝賀会。今年の該当者は還暦(60歳)1人、古希(70歳)27人 ...

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大耳小耳

 岐阜県人会が同会事務所(Rua da Gloria, 279, sala 21)でパソコン教室を始めるようだ。会報9月号に告知が掲載されており、未経験者を対象に文書入力とインターネットの使い方を学べるという。週1回の1コマ2時間で、計20時間というコースが一般210(会員150)レアル。1時間約10レならお値打ちかも?     ...

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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(50)

宮坂国人(『南銀50年史』より)

たった6家族! この時も山口が活躍した。斉藤と職員一名を連れ、兵士に見つからぬ様、隘路を選んで州境のパラナパネマ河畔に出、そこから丸木舟で対岸に渡った──と資料類にはある。が、これは河畔で住民を探し、その所有する丸木船を漕ぎ手付きで雇い、河を渡ったという意味であろう。 対岸に着いた後は、サンパウロ州軍の兵士との遭遇を避けるため、 ...

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アーリョ・ショウナン裏話=炉辺談話=荒木桃里=(8)

アーリョの畑(ブーロ種のピット(茎芯))

 鹿さんはマキを補充しながら、「おいおい、先ほどのアーリョの話はどうなった」「ああ、あのかぜ薬か」大貫は無造作に言った。 牛はもう手放しにしてしまったし、用のないアーリョだから、「食べたらいい」と小楠の奥さんに差出した。それを使わずに小楠が植えたのである。その一キロのアーリョは、幅70センチ、長さ3メートルの畝に蒔いた。その年に ...

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第48回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ⑧

ATMは動いている銀行職員のスト

 なかなか予定が立たないブラジルという話を何度か書いてきたが、大いに予定を狂わされるものの一つで、今の日本では信じられない、われわれにはどうしようもできないのが、ブラジルのストライキ(以下スト)である。今週もなんと銀行職員のスト。ATMは動いているものの窓口は閉まっている。企業活動にかなり影響が出るだろう。  少し前には、サンパ ...

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浪花節を知るいい機会に

 コロニアで隆盛を誇る芸能はなんといってもカラオケだろう。日本語が話せなくとも、こぶしを聞かせた女の子の堂々とした演歌に驚く。見た目以外はブラジル人だと思っていたら、車で聞く音楽は歌謡曲だったりする。家庭の環境など様々な理由があるのだろうが、やはりDNA感覚で、日本語のリズム感に心地よさを感じるのかもしれない。一方、その源流で古 ...

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