10月に東京で出版された『K.消えた娘を追って』(ベルナルド・クシンスキー著、小高利根子訳、花伝社)には、軍政時代に娘を拉致された父親が必死に行方を追う中で出会った、不条理の数々が克明に記されている。軍政に不都合な人物は〃闇〃に葬り去られ、二度と現れることがなかった―そこには「人間を呑み込む深淵がある」―と著者は書く。 《この ...
続きを読む »2015年11月27日の記事一覧
JICA北海道=酪農学園大から教授来伯=研修OBの現状確かめる
JICA日系人研修員制度で2008年より、計16人の研修員を受け入いれてきた北海道の酪農学園大学農食環境学部・石井智美教授が研修OBとの懇談、各地視察、講演のため18日まで滞伯した。 研修員は管理栄養士の資格を取得した日系人が中心で、帰伯後は病院などで勤務する場合が多い。石井さんは「日伯の食生活を比較した上で、当地にあった方法 ...
続きを読む »天皇誕生祝賀会=文協で3日
ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)は12月3日午前9時から、文協ビル9階の移民史料館(Rua Sao Joaquim, 381)で『天皇お誕生日祝賀会』を開く。 文協ほか援協、県連、アリアンサ、熟連の共催。肖像画を掲げ、今年で82歳を迎えられる天皇陛下の誕生日をお祝いする恒例の行事。 問合せは文協(11・3208・175 ...
続きを読む »大耳小耳
産経ニュース電子版24日付けによると、先月25日に「秋田県人会創立55周年記念式典」出席のため来伯していた佐竹敬久県知事が日本への帰路、「サンパウロ空港」(グアルーリョスか)で「旅券の顔写真が実物と違う」と別室で約30分間も2次審査を受けていたと報道されている。パスポートの写真は9年前に撮影したものだが、4年前に病気で入院し体 ...
続きを読む »兵庫県人会=グアラレーマで自然満喫=恒例ピクニックで親睦深め
兵庫県人会(松下瞳マルリ会長)が10月25日、恒例ピクニックでサンパウロ州グアラレーマを訪ねた。会員ら約50人が市内観光やレジャーを楽しみ、親交を深めた。 自然が豊かで清潔な同市街を見た一行からは、「ブラジルでこんなにきれいな町はじめて」との声まで聞かれた。 イーリャ・グランデ公園では、巨大な二つの石が微妙なバランスで重なる自 ...
続きを読む »『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(61)
1946年7月、谷田を含む78人が、アンシエッタ島の刑務所へ送られた。谷田、48歳であった。島流しは同年末まで続き、計170人となった。その中には、襲撃実行者もいたが、大部分は無関係(無実)の臣聯の役職員や一般の戦勝派であった。 なお──すでに記したことであるが──この島流しは、起訴以前の段階であり、正規の刑務所への収監ではな ...
続きを読む »デイ・サービスのシャローム=日系人に愛され15年=駐在員妻の活躍の場にも
サンパウロ市内のデイサービス「シャローム」(福浦利明代表)の『創立15年記念感謝会』が10月27日、援協本部の神内ホールで行われた。ボランティアと利用者80人程が集まり、食事や歌を楽しんだ。 同団体は「家族のリフレッシュ」を目的に2000年に活動開始。日系の高齢者を対象に、パライーゾ区のサンパウロ福音協会で週2回、手作りの食事 ...
続きを読む »年内最後のドミコン=日系ピアニストら招き
文協音楽委員会(本田ジュリア委員長)の『第75回文協ドミンゴ・コンサート』が、6日午前11時から文協小講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で行なわれる。入場無料だが、1キロの保存食を寄付すること。 日系ピアニストのフェルナンド・トミムラさん、バイオリンのベチーナ・ステグマンさん、チェロのアルベルト・カンジさんがハイ ...
続きを読む »オーリャ!
文協が今月、臨時評議員会を開き直接選挙の是非を話し合った。出席者52人の内、賛成したのは5人ばかりで、大多数は現状の間接選挙制を支持した。 その結果を見て「12月に定例評議員会があるのに、臨時で会合を開くほどの案件だったのか?」と疑問に。定款改正委員会の発案だが、彼らも「直接選挙の可能性は低い」と最初から思っていたらしい。 た ...
続きを読む »「アミーゴには全てを与え、敵には法で接す」という伝統
25日のデウシジオ上議逮捕は「現行憲法の施行以来、初めて現職が捕まる」事態であり、首都に激震が走った。連邦議員には「不逮捕特権がある」と言われるが、実は例外条項として「現行犯をのぞく」とある。警察の目前で犯罪行為をするようなお頭では当選しないから、実際「特権」だと思われていた▼ところが今回、最高裁は〃現行犯状態〃との異例の判断 ...
続きを読む »