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東西南北

 ダッタフォーリャが7月28日に発表したデータによると、ブラジルの10万人以上の都市に生活する人のうち、81%の人が「自分はいつか殺されてしまうのではと心配している」と思っている。12年に同じ質問をしたときは65%だったから、不安は高まっているといえる。今回、殺されることを心配している人のうち9割近くが女性、黒人、北東伯の住人だった。その中で「犯罪の犠牲になるのでは」と思っている人が91%もいる。さらに「犯罪現場に警察がいても殺される心配をするか」の問いには、市警の場合は53%、軍警の場合は62%が「心配だ」と答え、警察が頼られていないこともわかった。
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 2013年1月に起きたライブハウス「KISS」の火災で、被害者の救助にあたっていた人のひとり、ウィリアン・ダ・シウヴァ・ヴェレイラさん(27)が、6月17日に呼吸不全で亡くなっていたことが7月30日に公表された。ウィリアンさんは同火災で体内に入った煙の影響で健康を害していたと言われている。これで同火災での犠牲者は243人目となり、悲劇がまだ終わっていないことを示すこととなった。
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 23日にパウリスタ大通りでの自動車の通行を閉鎖することを、サンパウロ市は発表した。これはベルナルジーノ・デ・カンポス通りでの自転車道の開通に合わせたもの。同大通りは6月28日にも通行止めを行なっている。市が希望する日曜の通行止め定例化に向けた2度目のテストとなる。もっともその前週の16日には反ジウマ大統領デモがあるので、閉鎖は2週続きか。

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