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ゴイアス州=30人殺害犯に2度目の判決=1人目と同じ20年の実刑

 ゴイアス州ゴアイニア市で2日、30人以上を殺害したとして起訴された28歳の警備員に対する2度目の陪審裁判が行われ、1人目と同じ20年の実刑判決が下った。
 30人以上の命を奪ったシリアルキラーとして2度目の陪審裁判の場に引き出されたのは、チアゴ・エンリッケ・ゴメス・ダ・ロッシャ被告(28)だ。男性4人、女性3人の計7人の陪審員が裁いたのは2014年7月に起きたジュリアナ・ネウビア・ジアスさん(22)殺害事件で、自分勝手な理由で被害者を襲い、防御の手段や隙も与えずに命を奪ったとして、20年の実刑判決が下った。同被告の自宅から押収された銃の弾痕が、ジュリアナさん殺害事件で使われた弾に残っていたものと一致した事などが決め手となった。
 ジュリアナさんは、14年7月26日に信号で停まった車の脇に乗りつけたバイクの男から銃弾2発を浴び、命を落とした。車にはジュリアナさんの恋人と友人の女性1人が一緒にいた。友人の女性は顔に被弾したが、一命をとりとめた。
 ロッシャ被告は警備員で、14年10月14日に逮捕された。精神病質者と診断されたが、診察した医師は責任能力は充分あると判断している。
 同被告は31件の殺人事件の主犯として起訴されており、2月16日に開かれた陪審裁判でも、2013年12月に起きたアナ・カルラ・レメス・ダ・シウヴァさん(15)殺害事件の犯人として、20年の実刑判決を受けたが、上告している。
 31件の殺害事件は、同州州都のゴイアニア市と、同市に隣接するアパレシーダ・デ・ゴイアニア市で起きている。
 同州検察局は2011年3月9日に起きたジエゴ・マルチンス・メンデスさん殺害事件と、2012年9月28日に起きたジョアン・カルロス・デ・オリヴェイラさん殺害事件でも起訴したが、オリヴェイラさん殺害の件は証拠不十分で不起訴扱いとなった。
 ロッシャ被告はその他にも、ゴイアニア市内の宝くじ売り場で発生した強盗事件2件でも12年4カ月の実刑判決を受けている。また、銃の不法所持で3年の刑と罰金を言い渡されたが、その後に社会奉仕と788レアルの罰金という代替処罰に変更された。(2日付G1サイトより)

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