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GLA=新春の集いビデオ講演会=新たな年を生きる指針に

講演ビデオ上映の様子(日本語会場)

講演ビデオ上映の様子(日本語会場)

 宗教法人「GLA」ブラジル支部(尾田嘉雄理事長)による「2016新春の集い」と題したビデオ講演会が2月28日、サンパウロ市の松原ホテルで開催された。日ポ両語の会場が用意され、日系非日系を問わず様々な層から193人が集った。この講演会はブラジリア、ミランドポリスでも同日開催された。
 まず、5年前の東日本大震災の発生時に、GLA主宰者である高橋佳子氏自らが現地に赴いて会員と対話した様子や、その支援活動が紹介された。続いて先ごろ日本で開催された高橋氏の講演の映像が上映された。
 講演では毎回一人の経験を実践報告として舞台で紹介するが、今回は歌手で女優の園まりさんが壇上に。幼い頃から借金を重ねる父親への負担や、一人の人間として何も出来ない自分と舞台の上での自分にギャップを感じ、虚しさがあったことを告白。30年前にGLAと出会い学んだことで、父親に向き合ったり等身大の自分を直視できるようになり好転したと語り、会場の涙を誘った。
 高橋氏はその中で「自分や社会、災いに対する無力感があれば、人生を切り開いていこうとする力がなくなってしまう。未来は確定していない。やって来る事態をポジティブに受け止め行動することで、良い結果が得られる」と語っていた。
 ビデオ上映後は『十二の菩提心』という新たな年を生きる指針となる言葉が記されたカードが全員に渡された。その後は懇談の場が設けられ、入会案内や書籍販売も行われた。
 サンパウロ市在住の北川宏信さん(滋賀、80)は、「友人から誘われ初めて参加した。約50年モラロジー研究会で活動しているが、共通するところがあって素晴らしい。もっと学んでみたい」と本を購入したり熱心にメモを取っていた。
 また同じくサンパウロ市在住で銀行員のブルーノ・モライスさん(25)も、職場の同僚に誘われて初めて参加。良かったり悪かったりと不安定な人生を平穏にしたいと求めているという。「講演の内容は難しかったが、本を読んでもっと勉強してみたい」と語った。

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