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高知県=大原治雄展が初開催=移民写真家、日本で焦点

開幕したばかりの写真展の様子(中村茂生さん提供)

開幕したばかりの写真展の様子(中村茂生さん提供)

 高知県からブラジルへ移民として渡り、農業を営みながら、農園の日常風景や家族の姿などを収めた写真家、大原治雄さん(1909―99年)の日本初となる写真展が、今月9日、高知県立美術館で開幕した。
 大原さんは旧三瀬村(現・いの町)出身で、パラナ州ロンドリーナで農園を経営しながらアマチュアカメラマンとして活躍。98年には初となる個展を開催し、大きな反響を呼んだ。日本での開催は今回が初。昨年には、外交120周年記念としてNHKのドキュメンタリー番組でも紹介された。
 開幕式には約90人が参列した。ブラジルのコレアドラゴ駐日大使は「大原さんの優れた作品を日本で初めて紹介できるのは大変喜ばしい」とあいさつ。大原さんの孫、サウロ治夫さん(43)も「祖父はいつも家族の中心にいた。写真の数々は生きざまそのものだ」と語った。
 展覧会では、40~60年代に撮影された作品を中心に、約180点のモノクローム・プリントが展示される。大原展担当の影山千夏学芸員は、「写真というかたちで、彼の育んだ豊かな実りを故郷高知に届けてくれた。愛溢れる大原一家の家族の風景と、おおらかなブラジルの自然の光景をゆっくりと味わってもらいたい」と語った。
 同展は6月12日まで。その後、兵庫県の伊丹市立美術館、山梨県北杜市の清里フォトアートミュージアムも巡回する。

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