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「自分は仏教徒じゃないから」と仏壇を処分する子孫

 僧侶でもあるコラム子が当地に来て驚いたのは、先祖から受け継いだ仏壇を処分する人が多数いること。西本願寺の僧侶に聞いたところ、「先祖は仏教徒だったが自分は違うから」といって、仏壇処理の相談に来る人がよくいるという。
 移民にとって心の拠り所となった伝統仏教。だが、日系人が世代交代するにつれ、信徒数が漸減し衰退する宗派も出てきており、非常に残念だ。
 現世の利益を強調する新興宗教と違い、仏教は「この世は苦である」という前提に立つ。そして「生まれた者は必ず死ぬ」という〃不都合な真実〃を直視して、解脱のための悟りを求める。
 昨今、ブラジルでも高齢化が進んでいる。安らかに死ぬことは、どんな人にとっても最後の大きな願いだ。仏壇が今まで以上に大事にされるよう、当地の仏教諸宗派にはその叡智を存分に発揮してほしいところ。(将)

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