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水上バイク2児はね死亡=家族のボートに衝突疑い=無免許運転、岐阜・木曽川

 【共同】12日午後2時45分ごろ、岐阜県羽島市下中町城屋敷の木曽川で水上バイクがゴムボートに突っ込んだ。岐阜羽島署によると、ボートにはブラジル国籍のオオイシ・アキラ・ファビオさん(35)=岐阜県可児市=の一家4人が乗っており、長男ファビオ・ヒデキ君(10)と次男フラビオ・アキラちゃん(3)が死亡、オオイシさんと長女(8)も股関節や首の骨を折る重傷を負った。
 同署は13日、業務上過失致死傷の疑いで、水上バイクを運転していたブラジル国籍の自称派遣社員フジモト・マージョリ・マユミ容疑者(27)=愛知県小牧市東田中=を逮捕した。
 岐阜県警によると、容疑を認め「水上バイクの運転免許を持っていない」と供述している。「これまで2、3回しか運転したことがなかった。思ったよりもスピードが出てパニックになった」と話しており、同署が運転した経緯を調べている。
 オオイシさんは13日、愛知県内の病院で取材に応じ「水上バイクに引っ張られたゴムボートに一家4人で乗っていると、右前方からフジモト容疑者のバイクが突っ込んできた」と証言した。
 逮捕容疑は前方不注意のまま水上バイクを加速させ、制御困難に陥った結果、ゴムボートに衝突、男児2人を死亡させ、オオイシさんらにも重傷を負わせた疑い。
 オオイシさんは妻を含む5人で遊びに来ており、フジモト容疑者とは、同容疑者の夫を通じて以前から顔見知りだった。
 地元消防によると、ファビオ・ヒデキ君は現場で心肺停止状態となり、フラビオ・アキラちゃんは病院に運ばれた後、容体が急変した。フジモト容疑者も負傷し、病院で手当てを受けた。
 現場は木曽川橋の下流約1・5キロで、JR東海道新幹線岐阜羽島駅から南東約4・5キロ。通称「馬飼ビーチ」と呼ばれる川べりで、水上バイクの人気スポット。

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