ホーム | コラム | オーリャ! | ブラジルの高齢化対策に官民協力を

ブラジルの高齢化対策に官民協力を

 先月末、文協で白寿者表彰が行われ、99歳を迎えた44人が表彰された。ブラジルに来る前は「エネルギッシュで若い国」との印象を持っていたが、ブラジル全体で高齢化が進行しつつあると聞き、意外に思った。
 世界保健機構の調査によれば、当地は25年には60歳以上が3180万人を超えると予測され、年代別で見ると80代が最も増加率が高い。一方で、高齢化社会に対応できる環境が整っていないのが実情だという。
 JICAシニアボランティアの与那覇博一さんから「専門家不在で法整備が遅れている」と聞き、レクリエーション一つとっても「反響が大きく、日本の介護技術の高さを痛感した」という。
 高齢化先進国の経験を活かし、日本は日系団体と協力して官民一体となって高齢者向け対策に一緒に取り組んでみたらどうか。すでに憩の園ではセミナーなどをやっているが、さらに本格化させることでブラジル貢献になるのでは。(航)

image_print