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息の合った力強い演奏披露=丹下セツ子太鼓道場発表会=新旧折衷の目新しい演目

賑やかに終幕を迎え、舞台で感謝する丹下さん

賑やかに終幕を迎え、舞台で感謝する丹下さん

 創立38年目を迎えた伝統ある丹下セツ子太鼓道場(梶原アウミル代表)は、第7回発表会を4日午後2時から、サンパウロ市の宮城県人会館で行った。講堂いっぱいに置かれた200席では座り切れず、2階席も設けられ、立ち見まで出た。
 最新の音響照明設備のもと、特別に広げた舞台をいっぱいに使って13曲が披露され、観客は息のあった力強い演奏を楽しんだ。

最後の「夏祭り」演奏の様子

最後の「夏祭り」演奏の様子

 司会の浜崎芳一さんは「最初はミニ着物の店の奥で、丹下先生が子供5人を集めて始めた。その一人が僕」と挨拶した。
 4人が三つの太鼓を入れ替わりながら叩く曲芸の様な「四段」などの伝統的な太鼓から、デボラ・コスタさんが指導した三味線と太鼓の演奏をバックに踊るタップダンス、海藤三味太鼓グループの三味線と太鼓による日本の吉田兄弟の曲など新旧折衷の目新しい演目も披露され、観客の喝采を浴びた。
 閉幕で丹下さんは「いろんな人に助けられてここまでやってこれた」と舞台から感謝。来場者の一人、武田二三夫さん(85、二世)は「孫の晴れ姿を見にきた。しっかり叩いていた」、妻清子さん(82、二世)も「孫二人の立派な姿が見れた」と笑顔を浮かべた。
 同道場には約35人の生徒がおり、今泉豊さんによる助六スタイルの和太鼓を練習。若い日系人親子を中心に駐在員からブラジル人まで幅広い生徒が毎週土曜日に通って励んでいる。

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