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『西風』第4号を刊行=ソ連侵攻やサンファン体験も

表紙

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 西風会は『西風(せいふう)』第4号(158頁)を9月に刊行した。毎月1回集まって議論をする私的な研究会で、体験談や調査内容を半年に一度ほど出版しており、今回4冊目になった。
 「『お守り』―新京の遠い空―」(古庄雄二郎)では、9歳のときに満州で終戦を迎えた古庄さんの体験談が語られている。突然のソ連対日参戦で、ソ連軍が怒涛の勢いで侵攻してきたとき、母は「お守り」を子供たちに託した。《中には、青酸カリという薬が入っています。最後の手段になった場合は、これを飲めば死ねます》と言われたというすごい実話も。
 「初期移住地の思い出」(田中慎二)では、ボリビア・サンファン移住地の原始林の生活が描かれている。
 「酒を飲んでの喧嘩が絶えず、サンファンをもじって〝三不安移住地〟と呼んでいた時代で、泉教授(泉靖一東大教授のこと)を迎えた夜も、酒が回るにつれ、まったくたわいのないことから、いつも喧嘩する大男二人の大喧嘩が始まった。その夜は、先に引きあげた一人が猟銃を持って引き返し、道脇の山中に潜んで、遅れて帰る相手のカンテラの灯を目がけて狙撃する・・・という嫌な事件が起こった」という驚きの体験談も。
 その他「西風会例会―自由討論」(構成・中島宏)など7編を収録。希望者は中島宏さん(電話=11・3106・2009)まで連絡を。送料も西風会が負担し、無料配布している。

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